症状と治療
・自分の症状
左手の薬指、小指、左前腕の硬直、ツッパリ、巻込み
発症からこの記事を書く9ヶ月間の間に徐々に範囲や度合いが悪化しました。
小指が1フレットずれる症状から始まり、薬指も動きが鈍くなる。→意思とは関係なしに薬指小指の巻込みが現れ、ハンマリングやプリングオフ、コードチェンジが出来なくなる。→硬直度合いのLv.が上がりパワーコードを押さえられなくなる
とか演奏に関してはそんな具合です。震えは今の所無いです。
私生活では左手でのタイピングが不可能になり、ここ最近は無意識に硬直する力に反発する動きをしてしまっているのか、左手で物をよく落とすようになりました。
・病院巡り、治療
→局所性ジストニアについて調べ、筋肉ではなく脳信号の異常だと知り真っ先に自宅近所の脳神経外科へ行きました。使い過ぎだから休みなよと諭されMRI代だけ支払い帰路へ。
②整体
→気休め程度に行ってみました。猫背なので気持ちよかったです。左手は問題なく異常なまま。
③江古田の某整形外科
→リハビリ主体の治療方針。フォーカルジストニアの認知度を痛感し、見識のある医師を求めてここへ。ここでジストニアと正式に診断されましたが、リハビリのスケジュールを尋ねた所、記憶では「年単位で確実に毎日こなすことが必要」との事。
僕はプロとかでは無いのでそのスケジュールをこなすのは厳しく、断念しました。
ここでは超音波で腱や筋肉の動きを確認しました。
都内の某スタジオと提携しているようで、先生が同伴して下さり実際に診てくれます。(僕は行きませんでした。)
時間に余裕のある方は治療法内では有力候補だと思います。
④鍼灸
→「フォーカルジストニア 治療」でググると鍼灸も候補に出てきたので、念の為行ってみました。結果は治らず。
鍼師の方はフォーカルジストニアについてご存知でした。「5~6回通って治らないようでしたら神経外科ですかね~」と言っていました。提携内科があり、そこでもフォーカルジストニアと診断され保険適用でした。
5回通った後、何も言われず不審に思いながらも通い続けました。
「初めに仰ってましたけど、依然治らないので外科行ったほうがいいんですか」と尋ねた所、「うちは根本的に治すというより軽減ですから、そうですね~」との事でした。
先に言ってくれよ、保険適用とは言え3ヶ月毎週¥5,000の出費は結構痛かったです。
⑤神経内科
→都内特に特別ではない神経内科です。ここでは治りませんでしたが、局所性ジストニアの終着駅と思われる大学病院への紹介状をここで頂きました。
処方薬
1.アロチノロール
説明:心臓の負担を減らす→効果なし
2.抑肝散
説明:イライラを和らげる→効果なし
3.リボトリール
説明:脳神経の興奮を鎮める→効果なし
4.エペリゾン
説明:筋肉の強張りを和らげる→効果なし
説明:筋肉痛を和らげる→効果なし
6.スルピリド
説明:意欲低下を改善させる→効果なし
7.アーテン
説明:手足の震えを抑える→効果なし
以上の処方薬を単独や組み合わせ等で2週間毎に切り替え実験的に治療を行っていました。モルモット 説明はお薬手帳のものです。調べたら鬱病や統合失調症へ処方するらしい薬もあってビビりました。
薬の副作用について、眠くなるとか喉が乾くとか言われましたが、自分的に花粉症の鼻炎薬のほうが喉が乾くと思います…
結果全て効果は無かったですが、この神経障害については想定内であったし担当医は話を遮らずよく聞いてくださる方で、良かったです。
ボトックス注射の提案もありましたが、費用期間筋肉への影響を考え断りました。
ここではMRIを脳と頚椎計2回撮りました。異常無しです。
→2019年の夏に初診。ジストニアの治療を調べた時に真っ先に目にするのがここだと思います。ここに来るまで色々回りましたが、先人達の記録を覗く限りここに来るまでの猶予だったのかなと
とても混み合っているらしく、予約の電話から初診まで僕の場合3ヶ月でした。
・余談
フォーカルジストニアを発症した当時、ゴミ箱で拾った松本清張の本を読んでいました。後から調べたら、松本清張さんも書痙(局所性ジストニアの別称)を患っており、
肝臓がんで東京女子医科大学で亡くなられたそうです。
少し皮肉めいたものを感じました。
>>定位脳手術に向けた病院の受診 - とあるギター弾きのジストニア忘備録